めしばな刑事タチバナ (トクマコミックス)
今回は原作坂戸佐兵衛先生、作画旅井とり先生のめしばな刑事タチバナです。
「2012年自分を褒めてあげたいジャケ買いベスト1(個人調べ)」ではないでしょうか。
今まで数々のジャケ買い(表紙買い)をし、そのつど一喜一憂し、それでもやめられないというだめな38歳ですが、このめしばな刑事タチバナをジャケ買いする自分の勇気を褒めてあげたい・・・
ない。
自分的にはないですね。
内容がまったく伝わってこないこの題名。
小太りなおっさんが口の端に米粒つけてどんぶりを食べているという表紙。
レトロ感漂う絵柄。
「このマンガがすごい!2012 第9位」という帯のあおり
徳間書店出版
・・・あらゆる面で微妙。
これに手を出すほど自分は暇をもてあましているのか!?
他にやるべき仕事が残ってた気もする。
それでもなぜか本屋でこの本の前を通るたびに、何か引っかかるシンパシー。
あたりなのか?もしかしてあたりなのか?
この間は信頼できるかもしれない!?(そう思ってよく外す)
そして買ってしまいました。
当たりです。
超当たりです・・・1,2巻は(ちなみに現在5巻まで発刊されてます)。
なので「2012年自分を褒めてあげたいジャケ買いベスト1」
へうげもの
まあ、長い枕はともかくあらすじを
本庁から城西署に転属(左遷)してきた立花刑事は、取り調べに黙秘を続ける難攻不落の容疑者を、説得でも泣き落としでもなく「めしばな(グルメ話)」で落とす凄腕!?刑事。
今日も立花刑事のC級グルメトークが取調室で炸裂する。
・・・よくわからないですか?
そうですね、書いてる私も良くわかりません。
そもそもあんまり事件の解決もしないし・・・
これ刑事物とか、推理物を期待して買っちゃだめなマンガです(まあ、そんな人いないか)。
警察、取調室、事件というのは特に必要なシチュエーションでもなく、用はタチバナ刑事が、持ち前のグルメ話(特にC級グルメ)をひたすらぶちまけるだけの話です。
そもそもなんで設定刑事なんだろう?
ただまあ、これが面白い。
深いんだか、深くないんだか良くわからないけど、ただひたすらに熱いグルメトークは読んでいると腹がすいてくること請け合い。
しかもテーマが、吉牛だったり、カップ焼きそばだったり、袋入りラーメンだったりと、ちょっとコンビになりに走ればゲットできそうな食材ばかり。
危険です。
絶対深夜に読まないでください。
間違いなく間食してしまいます。
3,4巻当たりから、少しネタ切れ感を感じますが(それとも単に私の興味のある食材の話でないだけなのか)、それでも定期的に長打を放ちますし、1,2巻に関してはほぼヒット、時々ホームランというできのよさ。
私のお気に入りの話は1巻の袋入りラーメン。
さっぽろ一番をあえて「みそ」「塩」の二大スターを外し「しょうゆ」を攻める。
「しょうゆ味は雑炊になってからの伸びがハンパじゃない」
このタチバナ刑事の言葉に踊らされて、深夜にコンビニに走りましたね(一番中年がやっちゃいけないこと)。
その他「人知れず愛していた餃子の王将がブレークして勝手に振る」「天下一品の”こってり”を愛するが故のあっさり童貞」など、くだらなくも面白い話が贅沢に詰め込まれています。
グルメマンガだけど、私たち庶民に普通に手が出るネタ。
それがめしばな刑事タチバナなのです。
各話の最後に毎回のようにはさまれるタチバナ刑事のくだらないダジャレ。
・・・これいるのか?
と思いながら読んでいるうちに、なんともいえない愛着を感じ始めます(たぶん)。
逆にないと、収まりが悪いくらいかも。
なぜか笑介
何はともあれ、「2012年自分を褒めてあげたいジャケ買いベスト1」だまされたと思って、一度ぜひ読んでみてください。
特に一人暮らしを経験したことのある男性必読。
ただし、絶対深夜に読まないよう。



